FrontPage

「シンプルプレゼン」



「伝説の講義」から学んだ、相手の心にズバッ!と印象付ける対人説得のコツとは…?


Nさんは横浜に住む聡明な女性。
会社でもバリバリと仕事をこなし、信頼も厚い。

数年前、Nさんとこんな話をしたことがある。

「先生…。私、部屋を片付けられないんです。
もう、くちゃくちゃ…。食べた食器もそのまま。」


その頃の彼女は弁護士を目指し、
人生で最後のチャンスということもあり、
必死で猛勉強をしていた。

だから、毎日が重圧とストレスで一杯だった。


そんな状況でもあり、WAKUのオフィスに
ストレスケアの意味で定期的に通ってくれていた。


Nさんは、あるナチュラルメディスンの考え方でいえば
「K質」という心身の気質が特徴だった。


「K質」の人はストレスが過多になると、
怠惰的な生活に走り易くなる。当然、部屋も汚れるし、
片付けをする気力が無くなる。


「Nさん…、そんな時はきっとやることなすこと
上手く行かなくなるよね…。部屋の状態はその時の
心の状態が表れているんだよ。だから、せめてそんな時は、
箸1本からエイヤッ!気合を入れて、洗うところから
始めてみようよ。」というような内容を話した。


最近、彼女からメールが届き、
この時の心境を文章で語ってくれました。


「あの時は、『箸一本から片付けてみよう』と
先生に言われたものの、その箸1本が出来ないくらい
心が追い込まれていました。だから、辛かった…。」と。


そう…。私は彼女の心に共感出来ていなかった。
理論で説明しようとしてしまっていた。


深いところまで気持ちを分ってあげていなくて、
本当に申し訳無かったな…と改めて感じました。


最近、米国GOOGLE、マイクロソフト、P&G、
スタンフォード大学など、世界中で人気のプレゼンを
しているガー・レイノルズ氏の“伝説のプレゼン講義”を
観る機会に恵まれた。


彼は東洋の「ZEN(禅)」の世界とプレゼンテーションを
融合させているのが特徴なのですが、
その彼がこんなことを言っています。


その相手は『どのような人か? What are they like?』」

そして、
その人が眠れないほど心配なことは?
What keeps them up at night? 』


その人にどうして欲しいのか?
そこまできちんと掘り下げて、
相手のことを真剣に考えてあげなければいけない。


そうでなければ相手と心が繋がる
『共感』という場は決して生まれない。

たくさん、たくさん相手のことを掘り下げ、
いっぱいの情報を集め、出来るだけ理解を深める。


そうした準備をしておいて、いざ質問するときは、
相手にとって一番重要な項目を一つだけシンプルに
『プレゼン』する。


重要なのは「あれもこれも」と、なんでもかんでも
関心のあることを質問やプレゼンに入れるのではなく、
一つだけシンプルにプレゼンすること。


「何を入れるか」ではなく、「何を省くか」。


そうすることで、相手の心に強く印象が残る。
心の奥深くにズコッ!と言葉が入り込む。
そうしてこそ相手との「共感」は創り出すことが可能になる。


表面的には「シンプル」でも、その準備には
「しっかり時間を掛ける」のだと。

それが効果を最大限に引き出す要素なのだと
彼は熱く、ユーモアを交えて面白く語っていた。


考えてみれば私達は毎日がいろんな人との
「プレゼン」の繰り返しです。

人との会話、買い物、会社や組織、学校での対人関係やりとり、
仕事でのクライアント様とのコンタクト…。
そのほとんどは、自分の価値観を相手に分ってもらう
プレゼンテーションであることに気が付かされます。

人を説得するのは、なかなか難しいことですが、
こうしたコツを一つ二つ知っておくだけでも
きっと何かの役に立つことがあると感じます。


そうそう…。
ガー・レイノルズ氏はこんなことも言っていました。


「中国の思想家の孔子と言う人が、
我々に次の素晴らしい言葉を残してくれました。

“聞いたことは忘れる”

“見たことは覚えている”

やったことは理解する



…特に最後は非常に重要な意味があります。

何かを実際に行動してみることは簡単ではありませんが、
挑戦する価値は大いにあります。」

ここであなたが読んだことも、
ぜひ何かの場面でやってみてください。


「落語家さんのように、とにかく
『練習し、人前でやってみる』
を繰り返すと、段々上手になる」と
ガーさん(面白い名前だな…笑)も言っていました。
「説得プレゼン」の上達は、それしかないと…。


いろんな意味で、本当に勉強になった、ここ数日間でした。


Nさん、ゴメンネ…。