「フロー」の風に乗る

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癌を患っていたクライアントのNさんからメールが来て、「お話したいことがある」とのことだったので、電話を通じて2時間ばかり会話をした。



内容は大まかに言えば、「癌治療」の結果報告…。
医者嫌いの彼女に、体内酵素研究の第一人者である知り合いの
ドクターを紹介し、自宅療養と併用しながら健康体への復帰を
目指していた。



「今回、検査をしていただいたら、ドクターから
『おお!きれいに治ってますね…。数値も正常で問題ないです。』
と言われました。本当に…有難うございました…。」と。




高度な専門知識を持つ専門医のアドバイスを受けつつも、
彼女は手術や抗がん剤は全く使わず、自分の世界にある
さまざまな知識という”カラー”を配合し混ぜ合わせ、
つまりは生活養生法、食事療法、栄養剤、物理療法等々を
自宅で日々総合的に駆使し、約半年間でほぼ完治状態となった。



それまでのいろいろな苦悩や苦労のストーリー話で華が咲いた。
勿論、まだ油断は出来ないが…。ここまで辿り着いた事実は
評価してあげて良いと思う。



半年前は、起きているのがやっとの状態。
病院に行くのも、「ハアハア…」と苦しそうに呼吸をし、
肩を貸さないと歩けないフラフラ状態だった。



閉鎖的な山村の田舎環境での家族や親せき一同から連日、
「医者に行かないと死んでしまうぞ!この非常識な奴め!」と
バッシングの嵐をさえぎる中でも自分の信念を貫き、
「例え死んでも手術や抗がん剤は嫌!!死ぬなら自宅で死ぬ。」
と勇気を持って宣言し、呆れる周囲を説得した。


通常のおざなりな治療に明け暮れる病院や医者は
盲目的には信用せず、”治療”という建前のもとで日々、
検査に明け暮れるばかりで、根本次元へのアプローチを
置き去りにしてしまっている現代医療システムが嫌いな人だった。



このご時世にも関わらず、自宅で「自力出産」を選ぶ位だから、
医者嫌いも相当に徹底している。



でも、彼女の人間性について誤解を生じないよう、
事実を述べれば、根っこの部分は非常に保守的で、
真面目で心優しく、どちらかと言えば慎重派な方です。



そんな彼女が心にずっと抱え込んでいたこれまでの問題は、
「深いところで自分を信じることが上手に出来なかった」
ということ。こんなにも芯が強い人なのにね…。
実は心の奥深いところで自分に不信感を持っていた。



では、いつも「自分より人の為に役に立ちたい」という
心優しいNさんが、何故、重病に罹ってしまったのか。



それは、「良きこと」と考えて学びアプローチしたことが、
相手にその意図が素直に伝わらず、理解されずで、
自分のしていることは意味が無いんだろうか…、
自分自身の存在って、価値が無いんだろうか…と
段々と八方塞がりになり、あれこれと新しい情報を
学ぼうと焦っては手を出し、結局は中途半端で、
やがて家族からも信用されなくなって行くことに。



そんな苦しさを何年も続けてしまうことで、
とうとう非常に厄介な病気を抱え込むことになってしまった。



もともと責任感も強く、真面目で頭も良く、
小さい時から学級委員に選ばれる優等生で生きてきたNさんなので、
一旦、ある方向性に走ると、真面目に必死でそれを追及し、
深く掘り下げようとする傾向があった。



それが今回は裏目に出てしまった。



では、一体Nさんはどのようにして
「八方塞がり状態」、「負のスパイラル」から抜け出す
ことが出来たのか。



きっかけは、「フロー」の波に乗れたこと。



「フロー」というのは、ある「上手くいく状態」そのものであり、
そうしたエネルギーゾーンに入り込んでいる状態といっていい。



こういう「フロー状態」は、誰しもがそれまでの人生の中で
一度や二度は体験しているはずだし、静かに思い出せば、
そういったある種の「成功状態」の精神状態、心の様相が
思い出されると思う。



例えば、スポーツをやっている人なら、ある対戦ゲームで、
普段の自分の力量ではとてもかなわない強敵と対戦しているにも
関わらず、何故かやることなすこと上手く行き、結局は勝って
しまったという、通常、「まぐれ」という体験。



仕事でもトントン拍子に物事が運び、不思議なほど
成果が上がってしまうような状況。



こういうとき、そのフロー渦中にあるあなたの心や精神状態は
一体どういう状態にあるんだろうか…?



「つらいなあ」「こんなこと嫌だ」「とても不愉快だ」
なんてことは多分考えてもいなかっただろうし、
余り周りの目も何故か不思議に気にならず、目の前の課題に
心地よく楽しく集中していられていた。



つまり…、「きっと、いや…これは必ず上手く行く!」
こんな確信を内側で実感しつつ、「自分だけの成功ゾーン」
の世界を思う存分に楽しみ、じっくり堪能し切っていた。



そんな感覚に近いと思う。



先ほどのNさんも、ある自分が持つ世界の一つに意識を向け、
そういう「フローの世界」を導き出すことが、
好転現象を生み出すきっかけになった。



まだまだ全てを上手に「フロー化」させることは出来ていない
けれど、それでも、こんなに凄い結果を導き出すことが出来ている。



もう少し具体的にいえば、「優等生」で生きるのを止め、
合格点を取れなくても「楽しむ」ということを優先させた。



そうすることで、「心がとても楽になった」という。



真面目で責任感が強い人は「楽しむ」ことをつい忘れてしまう。



「~しなければならない」的な、いわば責任感、義務感を常に
優先し自分に重い負荷をかけ続ける傾向があるので、
それまでの生き方、考え方を少し変え、「優等生的」な生き方を
止め、「楽しむ」ことを自分に許すという方向をアドバイスした。



それと、Nさんはここ一年、自分の内面や価値観と向き合う
セルフワークショップをコツコツ丁寧に取り組んできたことで、
彼女自身の”生き方の中心軸”がしっかりしてきた。



これが結局「軌道修正」に大きな役割を果たした。



「今、何が必要で何が不要か」を、”世間の常識”に
捉われることなく、きちんと選択することが出来るようになった。



コツコツはとても大切な世界だけれど、それを楽しめないなら、
何もならない。「~ねばならない」的な「have to」の世界を
過剰に持ち込み過ぎるのは、常に楽しさよりも苦しさが増えるし、
そのやり方は既に今の地球の持つ波長には合わなくなっている。




今や、1,2,3の過程を飛び越しても、4,5の成果,
つまり「美味しい果実」を端的に得られやすい次元に
世の中全体がシフトチェンジしているようだけれど、
そういう「新次元2.0」にいきなり移行しようとしても、
「次元1.0」で自分の心とじっくり向き合わない人間には、
この1,2,3の過程での価値を飛び越え、「果実」を食べ
させて貰える恩恵を安易に続けられるほど、自然界のルールは
「怠惰でユルくは無い」と思う。



だから、私たちはもう少しの年月期間は、こうしたコツコツの
行程、物事が仕上がる1,2,3の過程を味わっていく世界を
如何に楽しむことを発見し、それを味わうことが出来るかを、
それぞれに創意工夫して、人生を深めることが必要だと感じる。



これまでの人生の流れを一度、客観的に俯瞰してみて、
自分自身の「フロー体験」を呼び起こし、
これからの課題・問題への好転へのきっかけにしてみて欲しい。


「それ」を簡単にあきらめないこと。
「魂が喜んでいること」であるならばなおさら。



…これが最後に「成果」に結び付けるコツ。



きっと、そこから挫折しても這い上がれる力量や技術、
挫折を乗り越える心のスタミナを得ることが、
必ず可能になると思います。


「フローの風」に如何に乗れるかを、意識の先にしっかりと見据えつつ、
「コツコツ」の世界を先ずはじっくりと味わい尽くしてみてください。

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