「ノウハウコレクター・ループ」

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「ノウハウコレクター・ループ」という世界があります。

”最先端”というノウハウを追いかけるものの、現状はいつまで経っても問題の根本が解決出来ず、生活レベル、生きがいは何年も低く、本人の望みとは全く異なる不本意な人生で四苦八苦する人。


こんな人達が生きる世界です。


これは”ハウトゥーもの”を学ぶ事で、殆んどの問題は解決出来るという前提を、彼らが潜在的に”洗脳”されてしまっているから起こるもの。


でもこれが、如何にマーケッター達の”格好の餌食”になっているのかを、彼らは気が付かない。ひょっとしてあなたもその一人かも知れない。


ビジネスを仕掛けてくる人間にとって、日常生活の出来事で起こる現象に、一喜一憂する人たちは「大好物」です。


「ノウハウを学ぶことは、本当に問題を解決出来るのか」。


勿論、取りあえず、目の前の課題は改善できるかもしれない。


一番重要なことは、やってくる問題や課題に一喜一憂し、ハウトゥーで解決することではなくて、「そもそも、何故、こういう問題が次々とやってくるのだろうか」という視点を持つこと。



いくつかの問題が起こっている流れの大元。つまり”源流”をさかのぼって観ると、ある上手く行かない現象を引き起こす、繰り返されているパターンが見える。これを紙の上でマッピングし「見える化」させる。つまり、「問題を起こしている場」を紙面上で再現する。


その紙面全体の中に書かれている人の感情や物事の動きを眺め、その問題現象を引き起こした大きなポイントを探し出す。


そうすると自然に、その問題群を改善に導くヒント、答えが分かってくる。


これを「概念次元」を上げるといいます。


概念次元を上昇させ、視点を今までとは一段階上の感性で物事を眺める「俯瞰」をすることで、今まで見えなかった問題や課題、その解決への手順が分かってくる。つまりそれらを紙の上に再現するために、「現状把握マッピング」をする。


そうすれば、今、何が必要で、何が無駄なものなのかが、段々ハッキリしてくる。


そうした段階を踏んでから、ノウハウ等、必要な情報があれば、それを収集し、精度の高いものだけを現場で使えるか使えないかをテストしながら、独自の技術として変化させる。


つまり、最初に「ノウハウ有りき」ではなくて、『問題の本質を洞察する視点技術』を養うことが先なのだということ。


『概念次元』という感覚がまだピンと来ない人の為にこれから少し例をあげてみます。


例えば「抹茶」。

これをゾーン1だとすると、似たような仲間には、「新茶、煎茶、ほうじ茶、玉露、等」があります。


その上のゾーン2には、「日本茶」です。このゾーンの仲間には、「中国茶、紅茶、ハーブティー、薬草茶等々…」。


これらのさらに上のゾーン3には、「お茶」です。

もちろん、キーワードの切り口を変えれば、各ゾーン概念の内容は、またそれぞれ変化します。



このゾーンの次元を1から上昇したり、下げたりする視点を「概念視点」とか「抽象度」といいます。


今、物事が起こっている現象を、もう一段、高い視点で俯瞰し、「何故、それが起こっているんだろうか」という切り口から物事を眺めるように訓練していくと、それらの問題や課題の共通している、「ある法則性」が見えてきます。



それさえ見えれば、解決法は自然に分かります。

今の自分自身で解決出来るものと、不足している要素とがハッキリしてくるので、あとは全体を整えていけば良い。

次元上昇の感覚が身に付いていくと、自然に未来への、「着地点」が分かってくるんです。

無駄な行動も無くなる。


この「次元上昇視点」の感覚を養う為の方法として、もう一つ有効なものが有ります。


それは、メディテーションや禅です。


これらの世界に共通しているものは、「流す」という感覚。


呼吸に意識を静かに向け、軽く目を閉じ、暫くしていると、心の中に次々と雑念が浮かんできます。


その次々と浮かぶ雑念を、まるで空を眺め、”次々と流れてくる雲を視界から外していく”かのように「流す」。


この「流す」という作業を繰り返すことで、自分のこれまでの”囚われの世界”のフレームを、上手に外す感覚が養われて行きます。


脳機能科学の専門家の研究でも、このワークを行うと、前頭前野が活性化し、EQ(心・感情の調整能力/Emotional Intelligence Quoyient)が高まっていくことが解ってきています。つまり心や感情のコントロール能力だけではなく、現場での応用力、臨機応変の力、自ら最も適切な答えを探し出すファシリテーション力が高まるということにも繋がっていくのです。


そうすると、今まで見えなかった世界が見え始め、気付きが沢山生まれるようになります。短時間で、疲れた脳が本当にリフレッシュします。その上で、先程の現状把握のマッピングをおこなうのです。そうすると、あなたの脳はリフレッシュしているので、今までに無くフル活動をし始めます。


ここで自然に、あなたが脳に司令しているのは、「課題のターゲティング」→「それをするとどうなるのかなという予測」→「なぜそのように考えたのか」→「実際に起こった出来事の検証、分析」→「価値感モデルの修正」という5つの流れです。無意識にやっているのですが、これを意識しながら行うと、あなたのこれまでの古い価値感の囚われがどんどん壊されていきます。


実際に、この「トライ&エラー&修正」を繰り返すと、螺旋状的にあなたの古い価値感のフレームが壊れ、新しい価値感のモデルに入れ変わり始め、今まで分からなかったこと、気が付かなかったこと、見えなかったことが、自然に明らかになっていきます。つまり、「概念次元が上昇する」という現象が肌感覚で、体幹として理解出来ます。


ノウハウはこうして「俯瞰する技術」を身に付け、ターゲティング、展開予測、分析、検証、振り返りのサイクルで考えをグルグルと回さないと、実践の現場では、大半が「その場しのぎ」で終わってしまうんです。何故なら、ほんの少しでも、現場での状況が変わるだけで、「もうノウハウには書いてないよ…」と、対処が分らなくなってしまうからです。だから次から次へとノウハウを集めることを繰り返すんです。


…でも結局、物事の展開を洞察し、応用する技術が不足しているので、そのノウハウを本当の意味で使いこなせない。


「課題のターゲティング」→「それをするとどうなるのかなという予測」→「なぜそのように考えたのかの分析」→「実際に起こった出来事の検証」→「価値感モデルの修正」という5つの流れのマッピングセルフワーク。今すぐ是非やってみてください。きっと人生を変える大きな洞察技術が養われていくはずです。


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