「How to」を追い求める末の弊害

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コーチング、成功哲学、夢実現法…etc。
今や実にさまざまな自分を高める為の学習内容があります。

人が自分への学習に使うエネルギーには、
ただ単に、内容手順や、そのやり方を記憶していく
という意味と、そのスキルを身に付けながら、
心や精神面の成長という意味で捉えてみた場合、
「神経エネルギー」と「精神エネルギー」の2つに
分けられることがあります。

つまり、GOOLを追い求める中で、自己啓発スキルの
手順を一生懸命に「やり方」そのものを覚えることに
終始しているのが、「神経エネルギー」です。

これは、「『ノウハウの使い方』をマスターする」ことが
その人にとっての最終ゴールにしているので、
そのノウハウのやり方が分かった瞬間に、
”そのHow To”そのものに興味を失います。

これはどちらかというと、「物欲」「所有欲」に
近いものがあります。

ノウハウコレクターになっている人は、
無意識でこちらの世界を楽しんでいる状態です。
所有していることで満足している状態。

「精神エネルギー」は、これとは対局をなすもので、
それまでの生き方に対する古い価値観の次元を、
より少しでも高く変化させようという目的を最優先に
掲げている中で、さまざまな気付きが得られていく際に
消費していくエネルギーです。

つまり、精神の次元上昇に使われるエネルギー。

今はコーチング流行りの時代ですが、もともとコーチングは、
この「精神エネルギー」の回路を大きく拡げ、発露するもので
無ければ意味が無いというものでした。

コーチングの言葉の生みの親であり、創始者である人に、
ルー・タイスという人がいました。

彼は、「コーチングのもっとも重要な着地点は、
"How To"としての作用をさせることで終わらせてしまう
使い方ではなく、相手の『精神エネルギー』の次元を
上昇させてあげることだ」という意味の教えを説いています。

しかしながら、非常に残念なことに、多くのコーチングを
伝える側の人間や指導者の大半が、「神経エネルギー」を
相手に消耗させるだけで終わってしまうアプローチを
繰り返しています。

コーチング、成功哲学、夢実現法等々…の自己啓発スキルは、
それをHow Toものとして捉え、一番重要な精神次元を
向上させてあげられる目的を二の次にしているアプローチを
受け続けていると、非常に厄介な現象や症状が生じてくることが
次第に明らかになっています。

それらの症状とは何かというと…。
「ウツ」です。

アメリカは、日本に入ってくるさまざまなスキルの
”巨大産出国”であり、日本からみれば”輸出大国”ですが、
それほど多くの自己啓発産出国でありながら、
現状はどういう状況に陥っているかというと、
全国民の9.5% が「ウツ」に苦悩しているという状態です。

米国国籍を持つ住民の約10%、1800万人が、
毎年「ウツ」に苦しんでいるのが現状です。
しかもその比率は年々上昇している。

アプローチを仕掛ける側の人間が、相手の精神状態を
一つ上の次元に高めることよりも、お金儲けの道具、
ツールとしてアプローチしていることが、
上辺で薄っぺらい「表面的な自己啓発スキル」が
横行する原因となっているようです。

多くのスキルを学ぶ人は、それなりに頑張って取り組むものの、
「自分は成果が出せないダメ人間なのだ…」と勘違いし、
思うような結果が出ないことで、返って自信を失うのです。

少し脱線しますが…。
この理由にはもう一つの別の、ビックリするような、
多くのマスメディアが言いたがらない
隠れた大きな要因も存在しています。

(少しショッキングな内容も含まれていますので、
閲覧の場合はどうぞ自己責任でご覧になって下さい。)

ここにPDFで約60PGほどにまとめてありますので、
ご興味のある方はこちらからダウンロードして下さい。
(簡単な手続きで入手可能です。限定人数制限有り。)
http://wkwk.1siawase.com/index.php?%3Amodebs-ld1-4

さてもう一度話を戻します。

最近のコーチングも、流行に乗っかろうと、
タケノコのように乱立させている「◯◯協会」の
資格を得て、コーチングを行うコーチも少なく有りませんが、
アメリカの現状を考えると、今の状況が今後、日本でも
”同じ轍を踏む”方向にまっしぐらに向かっていると懸念するのは、
私だけでしょうか…。

突然話題が大きく変わりますが…。。。
ものごとの良い結果を生み出すには、意外なコツが必要です。
特に、知的水準の高い人には、このコツが重要です。

例えば、コーチングをアドバイスする人も、
それを受け取る人も、このコツがもの凄く重要です。

そこコツとは何か。。。

それは、既にあなたも知っている
人間の3つの脳の機能領域を連動させるということです。

3つの脳の機能領域とは、

1)爬虫類脳
2)哺乳類脳
3)人間脳

ですね。

少しWEBで調べればいくらでも情報は出てきますので、
ここでは詳細には触れませんが、この3つの領域を、
なるべく同時に活動させると、人間は感情面に高揚感が
生まれやすくなり、やる気とか、生きがいとか、
楽しいという感覚が維持しやすくなります。

3)の人間脳から1)の爬虫類脳に行けばいくほど、
原始的な低次元の欲望、つまり、生きるための本能が
優位になっていくとされています。

知的水準の高い知性人は、割りとものごとを理性的に
判断しようと意識を普段から働かせているように感じます。
どちらかというと3)のタイプですね。

それとは真逆な人もいます。
考えるよりも行動が先だ!というタイプです(笑)。
1)の本能的欲求で動くタイプでしょうか。

どちらのタイプも、もちろん1)〜3)の脳領域を
活用しています。理性面の訓練や習慣が小さい時の環境から
馴染んでいる人は、どちらかというと「冷静に振る舞おう」と
努力をする傾向があります。

どの道、人間はバランスが必要になります。
行動と理性のバランス。

つまり、3つの脳領域で、互いにそれぞれが
バランスを取りながら連動している脳の使い方が
一番良い訳です。

先ほど、「神経エネルギー」と「精神エネルギー」の
2つのエネルギーについて触れました。

ここで、もう一度、簡単におさらいをしたいと思います。

「神経エネルギー」は、表面現象的な作用に対処する際に、
一番機能します。

どちらかというと、概念としては「西洋的」です。
部分対処的であり、近視眼的、外部対処的です。

「精神エネルギー」は、文字通り、精神を育み、
内面を成長させ、自己認識の次元をもう一段階高いところへと
次元上昇させる際に使われるエネルギーと考えても
良いと思います。

概念としては「東洋的」であり、
全体対処的、遠視眼的、内面対処的です。

コーチング等の自己啓発スキルは、繰り返し、
もう何度も何度も言いますが、ただの道具・ツールに
過ぎません。道具をいくら手に入れても、集めても、
それを使うその先の目標やゴールをきちんとデザイン
設計していなければ、何も生み出せないということ。

「1+1=2」くらい簡単なことです。

でも「神経エネルギー」を優位にさせてしまうと、
この馬鹿みたいな簡単な計算が、浮かんで来なく
なってくるから不思議です。

HowToをいつも与えられることに、感覚が慣れると、
例えとして、果たして適切であるのか迷う所ですが、
それはちょうど、身動き取れない養鶏場のかごの中で、
ただひたすら与えられた餌を蝕むニワトリのようで、
自分で野原を駆けずり回り、餌や虫を草むらから
探そうという本来の野生の感性や発想が消えてしまう
ニワトリの感性にもどこか共通している感じがします。

”与えられるものだけ”を必死で食べようとするのが
「神経エネルギー」。草むらに出かけ、自分の持っている
能力を発露させていくのが「精神エネルギー」。

「精神エネルギー」を発露させていくほうが、
自分自身の隠されている可能性や、まだ気付いていない
価値観、潜在的な能力がどんどんと拡大されていき、
心も人生も豊かに楽しくなっていきます。

そして、「精神エネルギー」を発露していくことは、
結果として、先の3つの脳領域をバランスよく
連動させ、活用することが上手になっていきます。

「精神エネルギー」は、「自己との対話」をすることで、
拡大されていきます。

もう少し具体的に言えば、古い自分に対する価値観に
囚われる自分自身の感覚を、一旦、開放し、切り離して
やる、その流れを肌感覚で身に付ける必要があります。

それには「自己との対話」という環境に、
自分自身を置きつつ、その技術を習得することが
必要になるのです。

その一番近い世界が、東洋の禅の世界。
メディテーションやヨーガも非常に良いです。

「精神エネルギー」は、
こうした自己との対話で生まれてきます。

これらのワークでのゴールは、
「自己同一化」している古い自分の囚われを
外すことです。

「自己同一化」とは、簡単にいえば、
『私という人間は◎◎である』という世界。

ものごとが上手く行かない人ほど、
この「自己同一化」への囚われ、
こだわりが頑なになっています。

自分を成長させるヒントやコツ、新しい情報がやってきても、
それらを真剣に受け止めようとせず、いつも表面的に
捉えている生き方、今までの慣れ親しんだ生き方を
変えようとせず、”古い自分のあり方”にがんじがらめに
なっています。

そのくせ、「どうして上手くいかないんだろう…」と
嘆きます。

上手くいかないやり方で生きてきて、
その生き方の延長線上で未来を対処しようとしているから、
うまくいく訳が無いのは当たり前です。

これもまた、「1+1=2」
の世界と同じくらい単純な世界です。

「神経エネルギー」を使うことばかりに
意識を向けているからそうなります。
目先のことを追っていても駄目なのです。

「禅」の世界でのゴールは、「古い自己同一化」から
離れ、囚われの感覚を一旦、手放すということです。

では、古い自分を一旦、手放すというのは、
どういうことなのかというと。。。

【受け流す】という感覚です。

この【受け流す】ということを、
練習するのが、この「自己との対話ワーク」としての、
禅の世界です。メディテーションでもヨーガでも
似たような効果が出ます。

では、どのようにしたら「受け流す」ことが
出来るのかというと、例えば、禅ならば、
座禅を組み、半眼状態で行えば、
暫くすると足が痺れ、眼が乾いてしょぼしょぼしてきます。

このとき、「足が痛い!」もうやってられない!
と反応するのではなく、「足が痛い…」と感じている、
苦しみに喘ぐ今の自分がここにいるなあ…、と、
その苦痛感覚を感じている自分を、
もう一人の自分がちょっとばかり上から眺めて
いるような感覚で眺めるようにする。

つまり、苦痛を覚える感覚を「流す」のです。

苦痛の感覚の中に入っていくのではなく、
そこからちょっとだけ次元を高くして、
自分を眺める感覚です。

これは、禅寺の修行僧のように、長い時間や年月で、
ドップリ浸り続ける必要はなくて、もっと短いスパン、
短い時間でもいいのです。

短い時間、短いスパンなら、比較的誰でも出来ます。

こういう短いスパンでのワークを、
一日の中で、何回も行っていくと、
段々と「流す」という感覚が肌感覚で分かってきます。

もう一つ、重要なことがあります。

この「短いスパン」を活用し、一瞬でもいいので、
【楽しいこと】、【幸せでハッピー】な出来事を、
一日の生活の中から、見付け出し、フォーカス出来る練習を
して下さい。

これが本当の意味での【今に生きる】ということです。

負のスパイラルに嵌り込み、もがき続ける人は、
これが非常に下手くそです。というより、その視点が欠如
している。苦しい部分を見付け出すのは非常に得意なのに、
楽しいこと、嬉しい事を見つけ出す、感じることに
意識が無い。

あなたは「フロー」という世界を知っているでしょうか。

無意識でも、ものごとが、まるで何か目に見えない
大きな力、存在の力で背中を押されているかのように、
どんどんと良い方向に勝手に進んでしまう状態のことです。

この「フロー」の流れは、無意識領域を上手く使うと、
窮地になった時でも、比較的、早めに脱出することが
可能になります。

「無意識領域」とは、別にそういう世界があるのではなくて、
脳の働きを表す意味での表現です。

それまでの人生の中で、体験知として脳に記憶させてきた、
さまざまな知識やノウハウ、応用技術等を、目の前の現象で
より上手に活用させるのが、無意識の働きです。

感情の働きを気にしながらやっていては、「神経エネルギー」
を使いすぎて、とても長続きさせることは出来ませんので、
「好きとか嫌い」を超越して、自然に体や心が反応する
無意識次元にまで身体がきちんと対処出来るようになるのが理想的です。

ちょうど、スポーツの技術習得練習と似たようなものです。
反射的に自然に体が反応するようになるまで、
繰り返しの反復エクササイズを行って、体に染み込ませる。
そんな感覚です。

「フロー」の波を日常で見出すには、
この「短いスパン」を使い、日常生活で何度も起こっている
さまざまな出来事の中から、「楽しいこと」「嬉しい事」
「ちょっとだけハッピーなこと」を見出す練習をするのです。

そうすると、脳は精神を高揚させるセロトニン等の
ホルモンを分泌するように反射的に反応が起こります。

幸せそうな表情を醸し出している人のところには、
そのエネルギーにあやかりたいと感じる人が集まり、
次第に、幸せに生きている人の人間関係も増えていきますので、
窮地を救ってくれる力を持った人、その技術を備えた人達が
あなたを放ってはおかなくなります。

もう一つだけ、さらに良い循環を生み出すコツを
お教えします。

それは、「ものごとに没頭している時空間」を持つことです。

あなた自身が、いつの間にか過ぎゆく時間を忘れるほど、
あるものごとに没頭し、熱中してしまうような
世界を是非、見つけ出して下さい。

そして、「あっ…。今、自分はここに集中し、
没頭していられているなあ…。そういう自分でいられて
幸せだなあ…。」と感じること。

これが「今に生きる!」という世界そのものであり、
瞑想や禅の”無我の境地”というところに繋がっていく感覚です。

この「没頭する」ということや、「幸せだなあ…」と
心の内側でじっくりと味わうこと、そして、
辛いことを「流す」を組み合わせると、
段々と古い自分の価値観が取れていき、
「古い自己同一化1.0」の世界から脱皮が出来るように
なってきます。但し、直ぐには上手く行きません。

じっくりと何年も掛けて行うくらいのスパンで
取り組みことが必要です。

本物の技術を習得するには、それなりの長い年月と
その深さを生み出すための熟成時間が必要になります。

”インスタント”を追い求めていては駄目です。
分かりますよね…、そんなことくらいは。

今日は、思わず「てんこ盛り」になってしまいましたが、
是非、もう一度、ノートを取りながら、読み返して
まとめてみてください。

あなたにとって、一生使える「凄い大きな財産」になりますから…。

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