相手の心に深く印象付けする「無意識アプローチ」

・Blog TOP / ・セルフメソッド /

James_Pritchett2-1042-521.gif

人間の心と身体の機能が、一番回復したり、
その潜在的な力を充分に発揮するのは、
リラックスした中でも、意識はある程ゆるやかに集中力が
保たれている状態だといわれている。

これは、「変性意識状態(altered states of consciousness)」
といわれている状態で、感覚的には、起きているのと
眠っている状態の中間のような状態です。つまり半ば恍惚状態。

例えば、電車に座って、コックリコクリと
半分居眠りしているようなとき、耳では電車の「ゴトンゴトン」
という車両の音、ドアの開け閉めの音、人の話し声等は
耳で聞こえていながら、半分は意識が無くなっているような
状態。

疲れている人に施術を施すとき、この「変性意識状態」に
導くと、心身の回復速度は格段にUPする。

例えば、トリートメント(施術)をするときに、
相手(クライアント)を眠らせるのはとても簡単なことです。

それは、最初は相手の脈拍のリズムと同調させながら、
こちらの施術のリズムを次第にゆっくり繰り返していくだけで、
ほぼ100%の割合で、相手は眠りに入っていく。

つまり、相手に合わせていけばいくほど、
相手はこちらのエネルギーを受け入れてくれ、
その精神状態は心地良くなっていく。

そのままにしてしまうと、熟睡してしまうので、
時々、少しだけ痛いアプローチをして、覚醒させる。

現実の人間関係でのアプローチにも、
充分に使えそうな原理です。

実際に体に触れているのに、クライアントは触れられて
いることを自覚しながら、深い変性意識状態に陥り、
こちらの手を相手の体から離すと、急に目覚める。

他人が「触れている」のに、触れられていることのほうが
自分の肉体の一部のような一体感として、より自然に感じ、
手を離した方が「より不自然な感じ」がするのは、とても不思議です。

相手との一体感が生まれると、そういう「場」が生じます。
相手との無意識領域化での一体化のような感覚。
こうなると、相手はこちらを受け入れてくれ易くなります。

こうした「変性意識状態」に入り込むと、アプローチをする側の
ある種の「意図」が、被術者の無意識領域に入り込みやすく
なります。

催眠術は、まさに相手をこの変性意識状態に導き、
こちらのある種の「意図」を、相手の無意識領域に
何らかの介入的な操作をし、無意識の情報を上書きしていく。

理論的には、この変性意識状態に導くことさえできれば、
自分自身に対しても、或いは、ターゲットとする相手にも、
何らかの潜在的な意識への介入的操作は可能になる。

作動スイッチのような「トリガー」と、
そのトリガーを踏むと、ある種の行為を自然にしてしまう
「アンカー」を埋め込む組み合わせをセットすれば、
自分自身や相手の意識を、ある程度はコントロールしていく
ことも出来るが、ここではいろいろと差し障りがあるため、
詳細は控えます。

いつも似たようなパターンで上手くいかない人は、
自分自身で、何らかの「トリガー」と「アンカー」を
知らず知らずの内にセルフセッティングしてしまっている
ことも多いのです。

これを外すには、多分、余程こうした分野に
明るくない限り、自分で行うことは難しいと思う。

熟練した専門家や、訓練を受けた精神医療関係者に、
個人的なセッションを何度か繰り返しながら、
「トリガー」や「アンカー」を解明してもらい、
リセットしてもらうと良い。

さて、時間が経過すればすぐに覚めてしまうほど
軽い程度に、相手を変性意識状態に導き、
予め予定していたこちらの「意図」を、相手の潜在的な
意識の領域に滑りこませる方法は、幾つかあるけれど、
一番簡単なのは、「鏡のように真似る」という方法。

相手の所作を良く観察し、目のまばたき、顔の仕草、
手や足の仕草を、ほぼ同じタイミングで
相手に悟られないように真似ていく。

あまり露骨に行うと、見抜かれるので、
全体の行為の50%〜70%位を目処にアプローチしていく。

そして、動きはソフトに、こちらの呼吸と声はゆっくり、
いつもより少し低く、さらに穏やかに…。
相手を心地良く、リラックスさせるように心掛ける。

相手への視線ポイントは、相手の視線上にキープし、
相手の目から10センチほど前と、後頭部後ろの10センチ、
そして時々、相手の両目全体を、サンドイッチしながら
視線の動線を意識する。

人間の意識領域には、目には見えないけれども、
「制空領域」が存在する。

初対面ほど、初動で如何にこの「制空権」を先に支配するかが
非常に重要になります。

ここを相手に先に支配されると、逆に、相手の意識エネルギーの
影響下に置かれることに繋がってしまうので上手くいきません。
勝負は初動時に一瞬で決まってしまうと言っても過言ではない。

良く個人競技の勝負事やスポーツなどでは、
戦う前に、俗に言えば「相手に気が飲まれる」という状態は、
まさにこういう状態になっています。戦う前に負けている。

だから、気を読むのに慣れてくると、
相撲や、野球等の一瞬で決まる勝負を先読みすることは
そんなに難しいことでは無くなります。

「制空権」を先に支配するには、先ず、お腹から呼吸を
していること、深くゆっくりと。

メンタル面で緊張していると、上半身で浅く呼吸が
始まり、喉元が緊張します。声がか細く震えます。
これでは全く話になりません。

だから、ゆっくりした腹式呼吸と、いつもより低い声は、
こちらの意識状態を整える意味でも、非常に重要なのです。

その上で自分の意識を相手の「上空」や、相手全体の領域に
包み込ませるように意識を向ける。

私自身の感覚としては、ゆったりとした温かくも温もりを
感じる、重厚な意識エネルギーです。

これは私自身の気質ですから、普段から自分自身の気質を
じっくりと観察し、あなた自身で把握しておくと良いと思います。

そして普段から、電車の中とかで、目の前の見知らぬ相手に
何度もアプローチ練習してみると良いでしょう。

制空権を支配し、初動で相手をこちらのペースに
巻き込むのは、始めの面識の瞬間に決まってしまう。

面談を実際に行う前に、メンタルリハを事前に何度も
イメージの世界でトレーニングしておくと、
無意識で上手く行えるようになります。

そうして相手を真似る所作練習や、ゆっくりとした声で、
少しでも変性意識状態に導いておき、可能なら、
「アンカー」や「トリガー」等を使って、
こちらの「意図」を、相手の無意識領域に
仕込んでおくと、何度か会ったりする相手なら、
いざというときに、その「トリガー」を使い、
こちらに主導権の大半を維持させながら
意図する方向へと事を運ぶことも可能になる。

気を付けなければならないのは、互いにメリットが生まれる
ような方向に、常に考えや言動に配慮すること。

余りにも、こちら有利な話しは、相手に緊張を生じさせ、
変性意識に導くことは難しくなるし、そもそも良好な関係は続かない。

変性意識に導くコツは、「安心、心地良さ、恍惚感」を
相手により深くじっくり感じさせること。

もちろん、これは自分自身への無意識領域への
情報書き換えアプローチ(自己暗示)にも使える方法。

セルフワークの際に変性意識に入り込む、
最もやりやすい方法は、禅とかヨーガ、または、
ゆっくりとしたストレッチ、片鼻呼吸法等があります。

こういうエクササイズを行いながら、
自分が目指す目標を立体的にリアルイメージし、
毎日、繰り返していくと、行動や考え方が自然に変化し、
小さな目標を初めとして、実現させたいという方向へ、
意識が自然に向いていきます。

・Blog TOP / ・セルフメソッド /