“古い自分”に揺り戻す「アンカー」を突き止める

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「『もうこんな情けない自分』には、辟易とした!
今日、この今から新しい自分として、やり直すぞ…。」と、
強い覚悟を持って、決心を固めた、ものの…。

何故か2〜3日後には、「やっぱり駄目か…。」と、
落ち込んだことは有りませんか。

でも、これは、至って正常な精神状態です。
人間として劣っているとか、能力が欠乏している
ということではなく、心も精神状態も全く「普通」なんです。

通常、私たちは仕事であれ、人生の生きがいであれ、
何らかの目標や目的を掲げながら(意識するかしないかに
関わらず)毎日を過ごしています。

例えば、毎年年末年始に、神社にお参りに行き、
「新年は大きな事故や怪我も無く、健康で過ごせますように」
とかの願掛けをするのも、一つの目標設定です。

ところが、現実はそうは行かなくなる。
数日の内に、酒やご馳走を食べ過ぎて、
肝臓や胃腸を壊し、急性の病気になったりする。

ついほんの数日前に、「健康でありますように…」と、
やったばかりなのに…です(笑)。

多分このような人は、こういうような近いことを、
毎年何処かで必ずやっているはずです。

食や酒に関わらず、これは日常生活上のあらゆる思考に、
ある種の思考言動パターンが繰り返えされているのです。

人との待ち合わせ、仕事への取り組みや準備、
人との会話パターン、時間の使い方、お金の使い方…等々。

そこには、その人特有の「パターン」があるはずです。

例えば、「お金儲け」と聞くと、(お金儲けは悪いことだ)と
脳や体が反応し、折角の仕事のチャンスを”スルー”させてしまう
人がいます。

でも、こういう人は正直で人間的にはとても誠実な人が
多いのですが、経済的にはいつもお金に困っている生活を
繰り返し、お金が無いことに心底苦しんでいるのです。

お金がないなら、もっと「お金を得る」ということに、
真剣に勉強したり、研究すればいいのに…と思うかも
知れないですが、本人は「このままではいけない」
と感じていても、無意識の領域では「おカネを稼ぐ人は
悪い人が多い」とか、「おカネが集まると、ろくな事には
ならない」という”刷り込み”が入っているのです。

いつも似たような現象を繰り返し、同じ傾向の失敗を
度々繰り返す人の多くは、こうした自分自身への
「内部情報」によって、“そのパターン”が繰り返されて
いるため、そのパターンを発生させないように、
自分自身への「内部情報」を書き換えする必要があります。

お金、異性、時間、人間関係、食、仕事…。
多くのキー・ワード上で、この無意識領域の世界によって
「繰り返えされるパターン」が日々、発生しているのです。

ハーバード大学のロバート・キーガン博士は、
これを「心の免疫機能」と呼んでいます。

免役力は、本来は自分自身を外的から守ったり、
生命維持のために、状態をより良く維持させようとする、
「自動的な生命維持機能」ですが、こうしたホメオスタシス
機能は、「現状を維持させよう」とする特徴も備えているため、
“それまでのパターン1.0” を直ぐには変えさせない防御作用
があります。

変化を、「簡単には許さない」のです。

そのために、人間は、新しい知識、行動や技術を覚える時、
何度でも反復訓練や、繰り返しの学習を行う必要があるのです。
そうして、従来の私という存在は「こういう◎◎人間なのだ」
という自分に対する「新しい内部表現」を自覚していくのです。

そういう意味で、「いつも同じ失敗を繰り返す」のは、
それまでの「内部表現」が”同じバージョン”で行っている以上、
当たり前あって、何処かで「バージョンアップ」させない限り、
日常生活や仕事等に変化を起こすことは出来ないのです。

さて、「失敗パターン」が引き起こされるのは、
この”心理パターン”がアンカーとして無意識領域に
刷り込まれているからですが、アンカーとは、港で船を
停泊させたりする際に使うオモリです。

人間心理の際に使われる場合は、その心理状態が
まるで「重いオモリ」のように、作用しているという
意味合いがあるからです。

そして、このアンカー作用が働く際には、
その作用を機能させる“スイッチ”のような働きを
させるものが存在しているはずです。

そのスイッチのような働きをさせているものを、
「トリガー」といいます。

本来はトリガーとは引き金の意味ですが、
ここでは、ボタンスイッチの役割をさせているものを指します。

もともと、そういうアンカーは、その人が幼少期に頃に、
周りの大人達や様々な環境で、知らず知らずに潜在意識として
刷り込まれてきたものです。

ですから、自分自身で幼少期からの出来事を振り返ってみて、
現在までに至る、様々な出来事を、一度じっくりと
時間をタップリかけながら、これまでの半生を、
紙面上に言葉やキー・ワード等で、時間系列順に情報出し
する必要があります。

一番お薦めするのが、「マイ・ヒストリーマッピング」という
やり方です。

こうした自分自身の半生を、幼少期から現在に至るまで、
横に一線を引き、そこに印象に残っている出来事を
書き込んで行きます。

紙は二枚用意し、一枚はネガティブな印象や出来事用、
もう一枚は、幸せでポジティブ系な印象の出来事です。
大体は、人間の脳は辛いことの方を、より記憶する傾向が
あるため、ネガティブページの方が、多くの情報で
埋まっていくかも知れません。

詳しくは、「マイ・ヒストリーマッピング」について
書かれたコラムを探し出して、参考にしてみてください。

これらのストーリーを完成させ、じっくり眺めてみると、
まるで自分自身の「壮大な映画ストーリー」を観ているかの
ような感覚に陥ります。

自分の性格や人間性がどのようにして出来上がって来たのか…。
これらが、段々と分かって来ます。

勿論、中には辛いことも蘇って来てしまうこともあるため、
心が痛くなることもあるかもしれませんが、余り、そういう
出来事には深く思いを入れ込み過ぎないように、
冷静さを失わず、客観性を極力保つように意識して下さい。

「清濁」の両方が経験値と存在してきたからこそ、
大きな精神での強さ、生きる知恵、気付きも創出されて来た。
…そういう大きな概念で、捉えるようにして下さい。

アンカーやトリガーは、決して一つだけではないのです。

この「マイ・ヒストリーマップ」を元にして、
最近の出来事マッピングを作成し、そこで無意識領域に
働いているアンカーは何があるのかをリサーチしてみると
良いと思います。トリガーも同様に探し出します。

どんな時に、アンカーが作用し始めるのか…。
そのきっかけとなっているものは何なのか。

人の行動であったり、声であったり…。
或いは、香り、音、色、道具、シチュエーション…。
トリガーもいろいろです。

頭で漠然と考えているだけでは駄目です。

大切なのは、視覚として認識すること。
それも、感覚の曖昧な世界を、左右の脳を使いながら、
時空間を超えて(過去〜現在)整理整頓していくことに、
大きな意味があるのです。

実は人間の脳は、一度体験したことは必ず脳の中の、
どこかの引き出しに情報としてキープされています。

この作業をしている時、そういう情報が整理整頓され、
改めて自分自身の価値観や特性、性格、人間性が
どのようにして形成されてきたのかが明確になってくるのです。

「現在」と「過去」のラインが繋がれば、
そのライン上に「未来」は想像しやすくなります。
善しに付け悪しきに付けですが…。ここでは、未来デザイン
について語るのは、紙面の都合がありますので、
また別の機会に譲ります。

これは自分というものがどのような世界で生きているのだ、
という「内部表現」を書き換える際に、非常に大きな意味を
持ちます。

“古い自分”に揺り戻す「アンカー」を突き止める。

自分の自己実現やゴールを実現成功させるには、
先ずは、これを先に対処する技術を養っておく必要があると
いうことを是非覚えておいてください。

アンカーとトリガーを突き止めたら、
今度はそれらの作動が働かないようにすることが必要になりますが、
一番良いのは、パーソナルセッションを受けることですが、
自分自身でもある程度は対処することが可能です。

「内部表現を書き換えるセルフワーク」については、
また、別のコラムで詳細に述べたいと考えています。

先ずは是非、何処かのカフェで一日かけて、
これらのセルフワークに取り組んで見て下さいね。

必ず、「一生を変革する」良いきっかけになると保証します。

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