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一人ヒーリングセラピーとしての「返報性の原理」



相手の「頑固な心の扉」をこじ開ける「返報性の原理」とは何か…。一人ヒーリングセラピーとしてどう使い、対人関係でどんな効果を発揮するのか。


ある方から、心の思いを熱く語った長いメールを頂きました。仮にその方をKさんということにしましょう。



かいつまんでその内容を言えば、その組織の将来が懸かるほど非常に責務ある仕事を何カ月もこなし、ようやく成果をきちんと仕上げたにもかかわらず、周囲はその成果に対し、驚くほど無関心で評価が低いことに、

「愕然として、心が折れた…。」

一体、今まで過ごしてきた膨大な準備。絶対に失敗が許されない中での重圧との戦い。

「今までの私は一体何だったんだ…。」


本当に、こういう場合は失望したくなります。心が折れても仕方ないかも知れません。

真剣に心底全身全霊で打ち込んで、結果まできちんと出した。にもかかわらず、正当な評価をしてくれない。



Kさんの気持ちは痛いほど分かります…。が、しかし…。



結論から言うと、その労力に見合う状況設定は、Kさんが知らないところで、「きちんと『熟成』している」ということです。そのうち必ず充分な見返りがあります。

この考えには根拠があります。それをこれからご説明します。

相手への影響力の法則


それは人間の持つ、相手への影響力の法則です。これはさらに次の二つの説明に分かれます。

A,『人物価値』
B,『返報性』

Aの『人物価値』は、例えば、今回の場合、TOPまたは、責任権を持っている人物は、Kさんの行動を逐一見ている訳です。そして結果も出した。

例えば、ある営業新参者が、いきなり「買って下さい」と経営者にアタックをかけても、先ず「門前払い」です。

そこで、その新参者は「ターゲット」のウィークポイントを、徹底的にリサーチし、連日、図書館に通い詰め、専門書を読み漁り、その解決方法を研究し、テストを繰り返したのち、解決方法を分かりやすくステップ化にまとめ上げました。

その方法はまだ、誰も気が付いていない方法です。繰り返しのテストで、どうすれば結果がきちんと出せるのか、新参者は既に熟知しています。何であれそれに関しての「専門家」です。

ある時、新参者は「ターゲット」に届くメールをサイトで突き止め、<心理的な説得が起こる手順>で、ウィークポイントへの問題解決方法を無償で行えるようにアプローチを始めました。

「必ず結果が出る」根拠と、その方法を無償で提供しました。「ターゲット」は当初、余り真剣に内容を信頼していませんでしたが、試しに行ったこの方法の試行が思っている以上の結果につながったため、驚いて、この新参者にターゲットからコンタクトをしてくるようになりました。

数回の解決アプローチを無償で行い、素晴らしい結果を毎回、そのターゲットに提供し続け、とうとう、ある日、そのターゲットはその新参者にどうしても「お会いしたい」。「あなたを私の個人的なコンサルタントとして迎い入れたい」
という申し出をしました。

この瞬間、新参者とターゲットの立場は逆転した訳です。


実は、この話は実話です。


この話の内容には、A,『人物価値』B,『返報性』の、二つの心理的影響力の要素が含まれています。


「返報性」というのは、人間が、ある相手から無償で自分の悩んでいること、困っていること、幸せに感じること等の恩恵を受けると、心的な領域で「何かでお返しをしなければ…」という影響を受けることが多いという、心理的な自動スイッチが入ってしまうことをいいます。

この新参者は、無償の内容ある解決策を数回に渡り、相手に提供し続けることで、心理的な立場を逆転させる展開が待っていた訳です。

「人物評価」は、こうした意味のある内容を提供し続ける人物を、いつまでも無能者扱いにしておく訳にはいかない、他のライバルに彼の存在が知られる前に、自分の「エリア」に抱え込もうとターゲットの経営者は考え、それまでの低評価人物から、無くてはならない高評価人物に、再評価されたという事です。


この『返報性の原理』の凄いところは、正しく行うことで、仕掛けられる方は、全く気が付かないことです。仕掛ける方にしか分からないのです。

つまり、人間が人間に関係を持つ事でこの社会の仕組みが成り立っている以上、『返報性の原理』を使うことは、人間心理を有利に使って、対人関係を良好な形に仕上げる目標を持つ事が出来ることに気が付いて欲しいのです。

そして、『返報性の原理』の存在を知った上で、あなたの「人物評価」が高めて行けるように、日々精進すると、気が付いた時には、あなたは他の誰でもない「無くてはならない立場の人」として、高い評価を受けているはずです。


どんどん良質の仕事を相手に与えれば良いのです。与えれば与えるほど、周囲はあなたに対し、「無くてはならない人」として大切に扱ってくれるようになります。

・目先のチープな報酬は決して受け取らないこと。(相手から、この程度で満足する人間なんだ…と判定されます)

・予め「見返りの計算」をして行動しないこと(行為の中に、その”臭い”が出てしまい、相手にばれます。)

この二つを最低限守って下さい。それが先ほどの正しい方法としてのアプローチです。


『返報性の原理』を、このように使うと、今の「一生懸命」が決して無駄ではないことが、そして、一人ヒーリングとしての効果がメンタル的に生まれる事がお分かりになると思います。

今、何が提供出来るのか。

些細な簡単なことからでいいのです。話をじっくり聞いてあげるとか。あなたの周りの人から始めてみて下さい。


ちなみに、この『返報性の原理』はいろいろな使い方が出来ます。<小さく使って、大きい目標を短期間で実現させる>とか…。

また、具体的な内容に関しては、準備している「WEBセミナー」で詳細をお伝えしていこうと考えています。

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